島の散歩


弁天島

広島県 福山市にある
弁天島
(べんてんじま)。

面積0.003平方キロメートル
無人島。
鞆の浦の東約100メートル沖合に浮かび、
鞆の浦と仙酔島の間にある。弁天島の別名は『百貫島』と呼ばれる。
荻野新右衛門は『鞆記』に弁天島の伝説を記している。
その昔、近江の侍、藤原正道という武士が、
厳島(宮島)の参拝の帰り、弁天島の前で、誤って家宝の宝刀を海へ落としてしまい
土地の人に刀を拾ってくれるよう頼んだ。
しかし、フカがいる海で誰も海に入らず、郷土の若者が名乗りでて、大役を引受け
海に潜り、刀をくわえて上がってきたが、すでに足をフカに食いちぎられ、
刀を渡すと、死んでしまったという。正道は大そう悲しみ、銭百貫で亡骸を弔った。
その時、弁天島に十一重の石塔を建て供養した。その石塔が現在の塔婆だという。
弁天島では5月、季節を先駆け、『弁天島花火大会』が行われている。

『いろは丸事件』
江戸時代末期(1867年)、弁天島のある鞆の浦沖合で、
坂本龍馬の海援隊の「いろは丸」と、紀州藩の明光丸が衝突したという事故。
この事故で、坂本龍馬は莫大な補償を紀州藩から引き出すことになる。
紀州藩との交渉は、弁天島の眺めが美しい対潮楼で行われた。




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